連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第162回
恩賜財団 済生会横浜市東部病院
高橋 敏行
1
,
仁礼 誠
2
1株式会社横河建築設計事務所建築設計部
2株式会社横河建築設計事務所設備設計部
pp.656-661
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101248
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横浜市はその「中期政策プラン」に基づき,不足する医療機能を充足しつつ,市民が安心して受療できる医療提供体制を確保するため,市内6方面に地域の中核となる病院の整備を順次進めている.本病院はその一環として,主に東部地域(鶴見区・神奈川区方面)の市民医療を担うべく,神奈川県済生会を事業主体として建設された市内5番目の地域中核病院である.
明治天皇の済生勅語に始まる済生会創立の理念のもと,病診・病病連携を推進する都市型の地域中核病院のモデルとして,これからの高度先進医療を提供する組織のあり方を模索するとともに,それらにハード・ソフト両面で十分に対応できる施設づくりが求められた.開院後1年余が経過したが,救命救急センターを中心とする16の疾患別診療センターをベースに,常に一歩先の医療を目指して,小児医療からがん,心疾患,脳血管疾患等まで総合的な医療を展開している.
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