特集 看護職の処遇改善 経済学視点と看護職員等処遇改善事業の経験から
【インタビュー】看護職員等処遇改善事業を利用した施設の立場から
医療界全体の処遇改善を考えるきっかけに—済生会横浜市東部病院の経験
渡邊 輝子
1
,
髙杉 知史
2
1済生会横浜市東部病院 看護部
2済生会横浜市東部病院 人事課
pp.742-744
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202232
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病院の概要とCOVID-19対応
渡邊 済生会横浜市東部病院(以下,当院:表)は地域の中核病院として,救命救急センター・集中治療センターなどを中心とした急性期医療や高度専門医療を提供しています。病床数は562床,看護職は約700名ですが,看護部には,看護師,助産師の他,看護補助者(看護助手)50名,保育士,介護福祉士,チャイルドライフスペシャリストも所属しています。
当院の新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)への対応は,最初期の2020年2月,ダイヤモンド・プリンセス号の患者受け入れからスタートしました。その後も,神奈川県指定の重点医療機関(COVID-19患者専用の病棟を設定する医療機関)として,1病棟38床を専用病棟として,また救命救急病棟5床,ICU1床を専用病床として確保し,神奈川モデルという県の指定したフェーズに則って対応しています。救急医療体制を確保するため,発熱外来や一般の方を対象としたPCR検査は行っていません。
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