特集 派遣は人材確保に役立つか
病院グループにおける医師の確保と養成
鈴木 隆夫
1
Takao Suzuki
1
1特定医療法人徳洲会
pp.996-999
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100937
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本年3月に医療関連分野での紹介予定派遣制度が解禁された.病院は実際にそれをどう活用しているか,もしくは活用する方針なのか,関心がもたれている.特に離島や山村などのへき地の病院は,医師不足の問題が,本制度によって解消されるのではないかと期待していると思われる.徳洲会では,へき地病院を多く抱えているが,今回制度化された紹介予定派遣制度を待つまでもなく,実質的には似たような紹介派遣の機能を以前から病院グループ内で行っていた.本稿では徳洲会における医師の採用と養成について紹介する.
■徳洲会の概要
徳洲会は,昭和48年1月大阪府に徳田病院を開院.その後,札幌から沖縄まで全国に医療事業を展開し,本年9月1日に57番目の病院として山形徳洲会病院を開院した.「生命だけは平等だ」という信条に従い,人々がどこにいても最善の医療を受けられる社会を目指し,一般に医師の確保が困難であるといわれるへき地・離島にも病院開設を進めてきたことに特色がある.徳洲会の医療に対する基本的な概念を表1に示す.
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