特集 今後の医師養成と病院
医師養成・確保の現状と課題
杉野 剛
1
1厚生労働省 医政局医事課
キーワード:
医学部定員の増員
,
臨床研修制度の見直し
,
医師不足診療科対策
,
医師養成の公共性
Keyword:
医学部定員の増員
,
臨床研修制度の見直し
,
医師不足診療科対策
,
医師養成の公共性
pp.1000-1003
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101589
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■医師数の現状
近年,医師国家試験の合格者は毎年7,600~7,700人程度であり,死亡等を除いても,医師の総数は毎年3,000~4,000人程度増加し続けてきている.その結果,人口当たりの医師の数も年々増加している(図1).一方,人口当たりの医師数を諸外国と比較すると,OECD加盟国の単純平均が人口1,000人当たり3.1人であるのに対し,日本は2.1人(平成18年)にとどまっている(図2).
医師の総数が増加する中,診療科別に医師数の推移を見ると,平成10~18年にかけての8年間で,循環器科,精神科,整形外科などが特に増加する一方,内科(▲2,232人),外科(▲3,287人),産婦人科(▲1,324人)の医師数が大きく減少している(表1).
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