特集 派遣は人材確保に役立つか
民間紹介会社における医師派遣の考え方
米国の派遣状況から日本の今後を考える
加藤 佳男
1
,
加藤 丈明
1
Yoshio Ktou
1
,
Takeaki Katou
1
1株式会社メディジャルアソシア
pp.1000-1003
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100938
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今年設立20周年を迎えた株式会社メディカルアソシアは,1985年の創業以来,人材紹介,人材派遣,アウトプレースメント,アウトソーシングなど,病院・診療所の業務効率化やコスト削減および,企業の健康管理事業のサポートを中心に発展してきた.現在は,国内最多の18,000人のメディカルスタッフを擁し,日本全域をカバーする医療人材ネットワークを敷いている.
当社が今春,注目したのが,病院への医療有資格者の「紹介予定派遣」事業であった.これまで労働者派遣制度の対象外とされてきた医療関連業務において,2003年3月に社会福祉施設で医療有資格者の派遣利用が全面解禁されたのに引き続き,今年3月からは,医療機関へ医療有資格者の紹介予定派遣が可能になった.そもそも紹介予定派遣とは,直接雇用を前提に,一定期間,派遣スタッフとしての雇用を経て,派遣先と派遣スタッフ双方の合意のもと,直接雇用へと移行させる労働者派遣システムである(図1).ここで,当社が取り組んでいる紹介予定派遣事業の大まかな仕組みを確認したい.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.