特集 派遣は人材確保に役立つか
行政主導の医師確保と派遣―長崎県離島・へき地医療支援センター
大塚 俊弘
1
,
塚原 太郎
2
Toshihiro Otsuka
1
,
Tarou Tsukahara
2
1長崎県福祉保健部健康政策科医療監
2長崎県福祉保健部
pp.992-995
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100936
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長崎県は,大小約600の島を有する離島県である.当県の離島地域は,朝鮮半島に近い国境の島 “対馬”,玄界灘に浮かぶ “壱岐”,東シナ海に連なる “五島列島(南部2島を下五島地域,北部を上五島地域と呼ぶ)” および,本土周辺に散在する小離島(平戸諸島,西彼諸島)からなり,55の有人離島,総面積約1,570km2 に,約17万人が生活する(地図).
長年,離島医療の確保は県政上の最重要課題の一つであり,これまでに離島医師の養成や離島の拠点病院の充実を中心に事業が展開され,一定の成果を上げてきた.しかし,離島部の診療所は,今なお医師の確保が困難であることから,当該市町村からは県レベルでの新たな医師確保策に対する要望が高かった.
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