連載 回復期リハビリテーション病棟便り・3
初めが肝心―「説明」という業務
大仲 功一
1
Kouichi Onaka
1
1茨城県立医療大学附属病院リハビリテーション科
pp.780-781
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100891
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「前の病院で今後の治療方針や回復見込みについてどのような説明をお受けになりましたか?」.この質問に返ってくる言葉は,「後はリハビリ次第と言われました.」「特に(説明は)ありませんでした.」この2つに類するものが多いように思う.
筆者が勤務する茨城県立医療大学付属病院は急性期病棟を持っていない.したがって,回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟への入院患者は,ほぼ全例が他院からの紹介による転入院である.入院当日,ルーチンの評価・診察や指示出しを行った後,カンファレンス室などで患者さんとそのご家族と向き合って座る.そこで入院の大まかな方針や目標,入院見込み期間などを説明することになる.冒頭の質問は,その説明に入る前に筆者が必ずお尋ねすることである.
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