連載 病院管理フォーラム
事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・30
病院マネジメントのスタンダードを求めて(2)―戦略と VISION・MISSION
山本 展夫
1
Nobuo Yamamoto
1
1社団日本病院会病院管理者協議会,医療法人仙養会北摂総合病院
pp.773-775
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100889
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前回ふれたように,1996年が当院病院マネジメントのターニングポイントとなった.それは,この年より本格的に戦略的思考を取り入れたことに端を発している.
●ターニングポイント
当時,病院を取り巻く外部環境に大きな波が訪れていた.医療費削減策が着実に進む一方で,第二次医療法改正が施行され療養型病床群および特定機能病院が誕生した.近い将来,国策として機能分化がさらに図られてゆくことが示唆されていた.それでも,いち早く療養型病床群を選択したごく一部を除けば,多くの病院が一般病院としての存続を目指していたと思う.実際,当院においても,外来フロアは毎日沢山の患者で溢れており,外部環境の変化を察知してはいたものの,継続してサービス改善や経費節減に尽力していけば,なんとかなると過信していた.
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