連載 病院管理フォーラム
事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・31
病院マネジメントのスタンダードを求めて(3)―マネジメント手法の確立
山本 展夫
1
Nobuo Yamamoto
1
1社団法人日本病院会病院管理者協議会,医療法人仙養会北摂総合病院
pp.851-853
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100905
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病院マネジメントを考えるに際し,まずは自院の組織でマネジメントが可能か否かを,見直し・整備しておきたい.そして,整備された組織で,戦略および Vision・Mission を練り上げることが,次のステップになる.本稿では,前回までにここまでのステップを具体的に紹介してきた.最後に残された課題は,これらのステップを経て策定した,戦略および Vision・Mission を実現させる仕掛けをどう作るか,すなわち病院マネジメント手法の構築である.
●マネジメント手法の基本
一般企業をベースにしたマネジメント手法には,実に様々なものがある.トップダウン型かボトムアップ型から始まり,目標管理やナレッジマネジメント,また最近ではシックスシグマやバランスト・スコアカードがトピックとなっている.そして,これら様々なマネジメント手法の優劣や評価は,時代や人々の意識の変化に伴い,常に変化している.
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