特集 変革を迫られる大学病院
これからの病院の医師の確保と考課
臨床研修,レジデントの充実がUターンを誘発
今井 昭雄
1
1新潟市民病院
pp.756-757
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100681
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新潟市民病院ではどのように医師を採用しているか
新潟市民病院は病床数724(救命救急センター32床,新生児医療センター30床を含めて一般病床706床+感染症病床18床)の市立病院で,医師126人の内訳は,表の通りである.正規定数内医師のうち69人が当院に赴任しており,残りの16人は勤務が1年以上に及んでいるので正規医師として取り扱っているが,出張派遣人事である.臨時医師は,主に1年以内のいわゆる派遣医師である.16人中13人は新潟大学からの派遣医師であり,3人は他大学医局あるいは他病院から研修に来ているものである.正規医師と臨時医師を合わせた101人中86人(85%)が新潟大学からの人事ということになる.
このように,圧倒的に新潟大学からの供給を受けていることがわかる.このことは県内の他病院も同じ事情であり,この数字が大きいのか小さいのかは,その地方,その医療機関のもっている性格によるところである.
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