連載 病院ボランティア・レポート─ボストン,ロンドン,そして日本・4
ボランティア・コーディネータ(2)
安達 正時
1,2
1佐賀医科大学
2ボランティアサークルSMILE
pp.605-607
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100653
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ボランティアとスタッフの間をつなぐコーディネータ
Association for the Care of Children's Health が出版しているボランティア・コーディネータのための本に,ボランティアと病院スタッフに向けた Box 1 のようなクイズがありました1).実は,ここに挙げられた問いの答えはすべて×なのだそうです.どれもよく考えると,確かになるほどといいたくなりますが,こういったボランティアについての認識上の隔たりがアメリカでも問題となっているとは新鮮に感じられました.
前回触れたように,アメリカでは病院にボランティア・コーディネータが常勤しています.彼らは,ただボランティアをとりまとめるだけでなく,ボランティアとスタッフ間での認識の違いから生じる問題の解決や,仕事内容の調整にも一役かっていることになります.また,そのためボランティアの教育も欠かせないものになってくるわけなのです.
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