連載 病院ボランティア・レポート─ボストン,ロンドン,そして日本・3
ボランティア・コーディネータ(1)
安達 正時
1,2
1佐賀医科大学
2ボランティアサークルSMILE
pp.508-510
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100634
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ボストン,ハーバード大学提携教育病院のボランティア・コーディネータ
今回訪れた病院では,ボランティアの数が,数百人から数千人を上回ります.例えば,Massachusetts General Hospital(MGH)では1,200人,Children's Hospitalでは550人,Dana Farberでは700人が様々な活動をしています(Box 1).このような大規模なボランティア組織になると,メンバーの管理・運営も,組織化する必要があります.その中心となっているのが,ボランティア・コーディネータです.
今回ボストンで訪れた病院のボランティア・オフィスには,ボランティアのまとめ役として専門の看護師がトレーニング(Box 2)を受け,ボランティア・コーディネータとして勤務しています.MGHのボランティア・コーディネータであるPatricia O'B. Rowell氏は,コーディネータの仕事とは,①ボランティア教育,②ボランティア活動しやすい環境作り,③ボランティアをハッピーにすること,の三つを基本にしているとおっしゃっていました.
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