特集 看護師のキャリアアップ
専門看護師と医師との協働の実際
近藤 まゆみ
1
1北里大学病院総合相談部
pp.382-386
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100609
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筆者は平成6年度に総合相談部という場所を中心に,がん看護専門看護師(Oncology Certified Nurse Specialist:以下OCNS)の活動を開始した.総合相談部とは,患者・家族・医療スタッフから自由に何でも相談を受ける場所であり,SW(ソーシャルワーカー),保健師,看護師,栄養士,事務職がそれぞれの専門性を活かして様々な相談を受けている.
OCNSの活動の中では患者や家族に直接ケアを提供したり,臨床の現場で悩んでいる看護師のサポートを行うことが多いが,医師といっしょに課題について取り組んだり,悩んでいる医師のサポートを行うこともある.また,患者と医師の間や看護師と医師の間に衝突やすれ違いが起こった場合に調整を行うこともある.
本稿では,筆者の実践の中から医師とのかかわりに焦点を当て,OCNSの活動と医療の質との関係について述べてみたい.
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