連載 医療ソーシャルワーカーの働きを検証する・8
MSWのコーディネート機能による患者不安度軽減効果の評価
加藤 由美
1
,
関田 康慶
2
1東北文化学園大学医療福祉学部
2東北大学大学院経済学研究科
pp.64-69
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100471
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医療福祉のコーディネート機能
患者ニーズや医療福祉サービス提供システムの複雑化,多様化が著しく進展している今日,患者の主体性が十分発揮されるように支援しつつ,サービス提供過程における人,モノ,サービス,組織,制度などを適切にコーディネート注1)する機能の重要性が,従来にも増して一層高まっている.本稿ではこの機能を「コーディネート機能」と称し,次のように定義して用いる注2).「コーディネート機能とは,医療福祉サービスの利用者と提供者及び提供システム間の関係を調整し,情報の授受と共有化を支援する機能である.この機能の目的は,(1)サービス利用者がサービスを主体的に利用できること,(2)サービス提供者が利用者ニーズに即した効果的かつ効率的なサービスを提供できることである.」
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