Japanese
English
特集 リウマチ
リウマチ患者の役にたった自助具・1
Useful Devices for Rheumatoid Arthritis Patients. 1
池ノ谷 眞里
1
Mari IKENOYA
1
1慶應義塾大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Keio University Hospital.
pp.787-790
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104150
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
当科における慢性関節リウマチ(Rhumatoid Arthritis,以下RA)患者への作業療法の内容としてもっとも多いものは,関節保護に関する知識と方法の伝達を主軸としたADL指導である.その実践は,上下肢動作のくふうおよび,時間・空間的視点の転換を含む新しい日常生活法の遂行を促す流れであり,その際,自助具は有用な手段の一つとなる.
ただし,その導入場面における患者の反応は,「まだ何も特別な器具を使わずに,普通の方法で何とかできている.もう少し状態が変化して必要になったら使いたい.」というものが多いようである.つまり,筆者は,『患者が自助具の目的と有用性を実感して受け入れるための準備段階への働きかけ』は,自助具を作製するのと同様もしくはそれ以上に,重要な作業療法士の業務だと痛感している.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.