とびら
地域リハビリテーション活動について
小嶋 裕
1
1高知リハビリテーション学院
pp.633
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104108
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教職の傍(かたわ)ら,県士会活動の一環としての地域リハビリテーション活動に参加するようになり7年が経過した.その間,老人保健法が施行され,特に地域での具体的な保健活動の施策が示されたが,それとともに地域リハビリテーション活動に対する理学療法士のかかわりが活発に議論されている.
臨床の場に身を置いた17年前の医療や福祉の施策には,まだまだ「施設重点主義」が色濃く残っていた.一部の病院・施設では,それ以前より地域との連携をもった活動が行われていたが,その必要は認めても,一般にはまだ特異なものであるという受け止めかたが強かった.しかし,リハビリテーション理念では,「全人間的アプローチ」が存在し,古くて新しい「ADL」のとらえかたの問題にしても,当時から生活の場である「地域・家庭」に根ざした思考が求められたのは当然のことであった.
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