学会印象記
第23回日本理学療法士学会印象記
板場 英行
1
1高知医療学院
pp.616-617
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104101
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第23回日本理学療法士学会は,「医療機関以外での理学療法」をメインテーマとして,5月12,13の両日,愛媛県県民文化会館にて開催された.世紀の架橋,瀬戸大橋の開通というエポックと五月晴に恵まれ,四国一を誇る会場も狭く感じるほどの盛会であった.
「医療機関以外での理学療法」というメインテーマに当初は困惑したが,学会に参加し特別講演,シンポジウム,一般演題を拝聴していく中で,今回のこのテーマの重要性と時流に則したものであるという感慨が強くなった.病院や施設における医療機関での治療と訓練を通して発展してきた理学療法の中で,地域医療,健康人指導,スポーツ関係者の管理といった面へ理学療法士の職域が拡がってきていることは明白である.理学療法の科学性,専門性が叫ばれる中,医療機関以外での理学療法の現状,課題と問題点,および今後の方向性について興味深く拝聴させていただいた.
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