学会印象記
第23回日本理学療法士学会印象記―作業療法士の立場から
小原 正俊
1
1宇和島社会保険病院
pp.618
発行日 1988年9月15日
Published Date 1988/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104102
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長年その完成が待ち望まれていた瀬戸大橋の開通や春の選抜高校野球大会での宇和島東高校の優勝など四国・愛媛の存在を全国的に印象づける話題性が溢れているなか,第23回日本理学療法士学会が渡辺敏弘学会長の下,松山の愛媛県県民文化会館で盛大に開催された.このような最近の話題性に支えられ,近年オープンしたばかりのりっぱな会館で開催できたことは時宜にかなっており,私自身愛媛県人としてとても嬉しく思っている.
本学会でのメイン・テーマは「医療機関以外での理学療法」という職域拡大化に焦点を当てた内容を目的としている.このテーマは専門職として時代の流れに即応しており,好感がもてる設定に感じられる.しかしそれ以上に感心したことはテーマに沿った内容の企画・構成である.テーマのみが一人歩きをするような学会が散見されるが,本学会では総論から各論へ,全体から個別にといった流れが緊密なつながりをもってみごとに提示されているのが特徴的であった.
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