特集 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
<随想>
ALS患者の家族として
長岡 明美
pp.668
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103878
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入院中は外界とも遮断された生活で,何の楽しみも無く,同室の患者にも気を遣い,毎日のリズムは病院側のペースで決められる.患者も付き添いの家族も心身ともに疲労し,特に患者は白い壁を見つめるだけの変化の無い生活の中で笑顔をめったに見せず,いつも眉間にシワをよせて,やさしさも失い毎日を過ごす.
ドクターもナースも,一人としてコミュニケーションのとれる人はいず,意志が通じないことで,よけいイライラして長い,つらい一日となる.
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