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特集 臨床教育
記録指導の実際
理学療法記録指導の実際―南大阪療育園の場合
MOR Educational System of Recording for Studends in Clinical Practice
今川 忠男
1
,
彦田 龍兵
1
Tadao IMAGAWA
1
,
Ryuhei HIKODA
1
1南大阪療育園
1Minamiosaka Ryoikuen Hospital for Handicapped Children.
pp.527-530
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103838
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Ⅰ.初めに
南大阪療育園で行われている理学療法記録指導の実際を述べる前に,当園における臨床実習指導についてまとめてみる.
まず一人の理学療法科学生(以下学生と略す)に対して,一名の臨床実習指導者(以下指導者と略す)がつく.さらに同時期に四名の学生が実習するので,一名のコーディネイターを配置している.これは具体的には,それぞれの学生に応じて指導するけれども,全体の調整を行ったり,おのおのの指導者の相談にのったりする役割を果たしている.そして8週間のそれぞれの週に到達目標を設定し,指導の項目を定めた週間スケジュールというものを作成している.もちろん各学生の資質によって,指導内容は異なってくるけれども,この週間スケジュールによって,指導者は見通しをもって指導ができるようになり,それぞれの問題に応じて実習プログラムを調整したり,変更したりできる.
このような形式の下で,実習指導を行い,そのことを通じて,個々の学生が一人一人その知識・技術・人格を高め,小児理学療法についての理解を深めることを指導目標としている.
そこで記録指導は,当園においては臨床実習指導全体の一部であり,記録そのものの指導はもちろんであるが,前述した目標達成のための手段として捉えている.
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