TREASURE HUNTING
“自分らしく生きる”ということ―藪中良彦氏(南大阪療育園訓練部理学療法科)
編集室
pp.273
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105050
- 有料閲覧
- 文献概要
理学療法の世界にも国際化の大きな波が押し寄せていることは周知のこと,藪中良彦氏がご自身の人生観を変えた出来事として異文化体験を挙げておられるのも,時代の趨勢というべきだろう.氏が広島大学養護学校教員養成課程を卒業してフランスに渡ったのは1983年,“L'ARCHE”(ラルシュ)共同体で障害者と2年半の共同生活を送った.少々大げさな言い方をすれば,そこでの経験は,藪中氏の人生に一大転機をもたらした.ラルシュ共同体とはジャン・バニエ氏とトマ神父によって1964年に結成された,障害をもつ人々と「もたない」人々が新しい家族を作って生活する共同体で,現在26か国に104の組織体があり,わが国では1989年,静岡県に「かなの家」が設立されている.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.