Japanese
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特集 臨床教育
記録指導の実際
作業療法記録指導の実際
Instruction of Recording in Occupational Therapy
花岡 寿満子
1
,
望月 秀郎
1
Sumako HANAOKA
1
,
Hideo MOCHIZUKI
1
1リハビリテーションセンター鹿教湯病院
1Kakeyu Rehabilitation Hospital.
pp.531-534
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103840
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Ⅰ.初めに
鹿教湯病院では,作業療法を学ぶ学生の臨床実習を引き受け始めて9年になる.この間に7校から50名の学生を実習施設として受け入れてきた.
3学年の臨床実習の目的には「臨床教育者の指導を受けながら,対象者の評価,治療方針の立案,具体的治療の実施,その記録報告,再評価という一貫した治療行為を習得する.」また「管理,運営業務」や「総合リハビリテーションサービスの中での作業療法の意義を考え,作業療法士の役割と機能を学ぶ.」など職業人として必要な多くの事がらが盛り込まれている.
実習指導者は,担当患者の診療・実習生の指導,と増大した仕事量の中にあっても,それぞれの目的を達成させなければならないことは当然である.臨床実習指導において,評価・治療の段階までは,その方法について比較的具体的であり,明確であることからその指導に困難を感じることは少ない.しかし記録の段階になると指導のための裏付けの乏しさも手伝い,難しさを感じているのが現実である.以下に当院作業療法科での記録指導の状況と,問題点およびその対処について報告する.
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