プラクティカル・メモ
アテトーゼ型脳性麻痺児におけるY型体幹ベルト
弓場 裕之
1
,
岸本 真
1
1ボバース記念病院
pp.354-355
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103791
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1.はじめに
本ベルトは,軽度から中等度の痙性を伴ったアテトーゼ児に対して,持続的に頭尾方向への圧迫を加えることで,緊張性反射や,不随意運動および低緊張による体幹筋の側方動揺を制限し,同時収縮を誘発する.それによって肩甲帯の安定性を与え,頭のコントロール,上肢の操作能力の向上を促すことを目的としている.しかし,このベルトからの刺激は,訓練中のハンドリングの刺激ほど強くはないため実際の使用は,訓練後の効果の持続のために用い,訓練中は,これをはずして行った.
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