Japanese
English
特集 脳性麻痺の二次障害
アテトーゼ型脳性麻痺に伴う頸椎症性脊髄症
Cervical Spondylotic Myelopathy Complicating Athetoid Cerebral Palsy.
小川 鉄男
1
,
河合 憲一
2
,
万歳 登茂子
3
Tetsuo Ogawa
1
,
Kenichi Kawai
2
,
Tomoko Manzai
3
1名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院リハビリテーション科
2名古屋市総合リハビリテーションセンター附属病院整形外科
3和田内科病院リハビリテーション科
1Division of Rehabilitation, Nagoya City Rehabilitation and Sports Center
2Division of Orthopeadic Surgery, Nagoya City Rehabilitation and Sports Center
3Division of Rehabilitation, Wada Internal Medicine Hospital
キーワード:
アテトーゼ型脳性麻痺
,
頸椎症性脊髄症
Keyword:
アテトーゼ型脳性麻痺
,
頸椎症性脊髄症
pp.321-325
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108634
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はじめに
この高齢化社会にあって,脳性麻痺者の寿命も延び,それに伴って二次障害が問題になってきた.そのなかでも,特にアテトーゼ型脳性麻痺における頸椎症,頸椎症性脊髄症(以下,頸髄症と略),頸椎症性神経根症は対応が困難で,リハビリテーション関係者にとっては大きな問題となっている.
その第一は,症状の進行に伴ってADLの低下が著明となることである.第二に,診断がついても,その治療法に苦慮し,保存的治療法も観血的治療法も満足のいくものがないのが現状であることである.
本稿では頸髄症の診断,治療,予防について概要を述べるとともに,今後の課題を取り上げることにより,リハビリテーション関係者のみならず,脳性麻痺者自身にも二次障害の問題点を理解してもらい,予防に努めるとともに,早期診断,早期治療の一助にしたい.
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