Japanese
English
特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
アテトーゼ型脳性麻痺に伴う頸椎不安定性
Unstable Cervical Spine in Athetoid Cerebral Palsy
江原 宗平
1
,
米延 策雄
1
,
廣島 和夫
1
,
藤原 桂樹
1
,
山下 和夫
1
,
原田 武雄
1
,
山崎 勇二
1
,
小野 啓郎
1
,
梶浦 一郎
2
,
大川 敦子
2
,
森本 吉春
3
,
曽我部 靖
3
,
瀬口 靖幸
3
Sohei Ebara
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2ボバース記念病院
3大阪大学基礎工学部
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
アテトーゼ型脳性麻痺
,
athethoid cerebral palsy
,
頸椎異常彎曲
,
cervical malalignment
,
過剰運動
,
hypermobility
,
頸椎不安定性
,
cervical instability
Keyword:
アテトーゼ型脳性麻痺
,
athethoid cerebral palsy
,
頸椎異常彎曲
,
cervical malalignment
,
過剰運動
,
hypermobility
,
頸椎不安定性
,
cervical instability
pp.497-503
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908092
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抄録:アテトーゼ型脳性麻痺(以下CP)における頸椎不安定性の特徴とメカニズムを矢状面からみて静的・動的に解析した.アテトーゼ型CPでは,S状カーブを中心とする頸椎malalignmentが多く,それらのカーブの移行椎部や頂椎部に頸椎不安定性を認めた.この頸椎不安定性の出現には頂椎部の水平に近いfacet angleや逆に移行椎部のfacet angleの急激な変化といった静的な構造的因子と動的にはアテトーゼ運動に伴う急速かつ,いびつな頸椎運動の反復が相乗して関与すると考えられた.
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