Japanese
English
特集 脳性麻痺等の早期治療・訓練
0歳脳性麻痺児の5年間における移動能力の進歩と今後の課題
Locomotive Ability of Cerebral Palsied Children in the First Five Years of Life and the Further Problems
坂本 守
1
,
池田 元明
1
,
古舘 忠男
1
,
平向 信雄
1
Mamoru SAKAMOTO
1
,
Motoaki IKEDA
1
,
Tadao FURUDATE
1
,
Nobuo HIRAMUKI
1
1東京都立北療育医療センター
1Tokyo Metropolitan Kita Medical Rehabilitation Center for the Handicapped.
pp.227-233
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103764
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はじめに
脳性麻痺(以下CPと略す)の早期発見,早期治療の重要性が説かれて,早や久しい.
現今ではそれがCP児療育の通念として広く捉えられてきている.
当センターは関連機関との連携,交通機関の便利さなどの地の利を得て0歳児の受診患児が多く,それなりの成果を上げていると,自画自賛している.しかしながら反画,0歳で機能訓練を開始してもあまり機能の改善が計れない.重度重症児がふえつつあることも事実である.
そこで我々は,昭和50年より同55年までの5年間に当園外来を受診し,0歳でCPと診断されたCP児を抽出し,それらの移動能力に焦点をあてその推移を5年間にわたり検討した.それによりいささかの結果を得たのでその成果と我々の行っている機能訓練について述べ,かつ問題点を提示することにした.
昭和60年7月1日より北療育園から北療育医療センターと改名したのでそれ以前は園と呼ぶ.
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