とびら
チームワーク
田村 茂
1
1富山県高志リハビリテーション病院
pp.143
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103742
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チームワークが必要,必要と唱えるところほどどうもその存在は怪しいものだとよく言われる.私たちの属するリハビリテーション医療はどうだろうか.他のどの領域よりも,その必要性が述べられている.たしかにリハビリテーション医療というと従来の昔ながらの医師と何々という縦線の形ではなく,多くの専門職と名付けられた者が輪を作って配置されている絵が描かれ,チームワークを象徴的に示している.
しかし,はたしてその実態は? というとPT,OTが世に出て約20年経過したが,いまだその機能は不充分なものであるように思われる.また職員数の増加や中枢神経系の障害のように問題を多面的にもつ疾患を対象とするようになってきたことにより,PTとOT,PT同志,OT同志,または医師とPT等々,そのチームワークの困難さがクローズアップされているようにも思う.
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