とびら
チームワーク
山下 隆昭
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
pp.989-990
発行日 1978年12月15日
Published Date 1978/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101782
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リハビリテーションにおいて,その成功の鍵を握るのは各メンバー間のチームワークであると言われている.しかしながらその具体的方策については余り触れられてはいない.
広辞苑によると,チームとは「同一の仕事に従事する人」,チームワークとは「一団の人々の連帯」と記してある.
リハビリテーションにおいては,かかわり合っている人々すべてが広い意味で同一の仕事に従事する人々である.PT,OTを中心により細かくチームを検討してみると,医師,看護婦その他との医療チーム,PT,OT,ST間でのチーム,PT同士あるいはOT同士でのチーム,PT,OTにおける指導者と学生間のチーム,あるいは障害の克服と言う同一の目標を有している点ではPT,OTと患者間でのチームも存在し,広くは地域社会における保健婦,患者家族等を含めた総括的なチームなどが列挙される.これらのチームにおいてそれぞれ,その職種の歴史,職場における地位,資格の問題,学歴,日本人独特のセクショナリズム,治療者と被治療者の関係など,チームワークを困難にする多くの要素があることは事実として否定できない.
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