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チームワークとリーダーシップ—看護チームにおけるチームワークとそのリーダーの役割について
荒井 蝶子
1
1厚生省病院管理研究所
pp.150-156
発行日 1973年2月1日
Published Date 1973/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916564
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はじめに
ちょうど10年ぐらい前に,チームナーシングという形の看護におけるチームワーク論が導入された,その後,実際の臨床の場で,その理論が組織化・実用化され,活用されている.一方では,いわゆるチームナーシングの体制は形どっていないが‘看護をすること’は,病院という組織に組み込まれる時点で,必然的にチームワークの原則に立脚したものである,という理解がきわめて一般的になっている.
この‘看護をする’ときの基本的な形のチームワーク論をここで再考し,看護婦がそのチームワークのなかで果たすべき役割を全うすることによって,より専門職業的な側面を加えてゆくことができるようにとの趣旨をもって,この一文をまとめてみた,つまりどのような‘看護のしかた’をしている現場でも(チームナーシングをしていようといなかろうと),看護者が複数になった時点で,ただちに基本的に考えられるべきチーム理論の概略であり,リーダーシップをとる看護婦のあり方である.
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