Japanese
English
特集 痴呆を合併する患者の理学療法・作業療法
痴呆老人に対する作業療法
Occupational Therapy for Aged Patients with Dementia
寺内 智子
1
Tomoko TERAUCHI
1
1四天王寺悲田院
1Sitennouzi Hidenin.
pp.747-751
発行日 1986年11月15日
Published Date 1986/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103670
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Ⅰ.はじめに
知的機能低下を本態とする痴呆をもつ老人は,長谷川らの調査によると65歳以以上人口の4~5%にみられ1),高齢となるに従い増加し,人口の高齢化が進むと全体に占める痴呆老人の割合も高くなると考えられることや,介護負担の大きいこと,痴呆の治療法が確立していないことなどから社会問題としてもとりあげられる昨今である2).このため,痴呆の原因の究明,治療法の確立,援助のネットワーク作りなどが急がれている.また,老人保健法が改正され,地域での老人に対するリハビリテーションのニードが高まっている.このような中で痴呆老人の作業療法とは,どのような考え方で,どのように進めてゆけばよいか,まだまだ試行錯誤の段階であるが当院で行っているアプローチについて現状報告を行う.
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