The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 20, Issue 10
(October 1986)
Japanese
English
特集 リハビリテーション施設体系
リハビリテーションの立場から見た障害者施設の体系と課題
Institutions for the Disabled Persons: Its System and Problems Viewed from Rehabilitation Standpoint
黒田 大治郎
1
Daijiro KURODA
1
1兵庫県身体障害者更生相談所
1Hyogo Prefectural Rehabilitation Consultation Center for Handicapped.
pp.656-664
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103647
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はじめに
障害者施設はいま一つの岐路に立たされ,今後のあり方とその進路の選択について再検討することが求められている.
それは障害者施設が増加し,種類や規模が巨大になり,その全体像を捉えることが困難になりつつあるところからおこってきている.
もし今後もこの傾向が続くならば,障害者施設は,障害者のためにではなく,施設自体を維持・運営するためだけの存在となり,障害者の生活保障を具体化するという本来の目的を完全に喪失してしまう危険性と背中あわせにあるという状況に立っている.
こうした状況を踏まえ,リハビリテーションの立場から障害者施設とは何かを考察し,障害者にとって施設が意味のある存在となり得るための課題について検討していくことにする.
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