Japanese
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特集 施設におけるリハビリテーション
リハビリテーションの立場からみた施設体系とその役割
The Welfare Facilities System and it's Role from the View of Rehabilitation Medicine.
今田 拓
1
Hiraku Imada
1
1宮城県拓杏園
1Miyagiken Takukyo-en.
キーワード:
福祉施設
,
リハビリテーション総論
Keyword:
福祉施設
,
リハビリテーション総論
pp.549-557
発行日 1978年8月10日
Published Date 1978/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104020
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Ⅰ.巨大な施設社会の現状
リハビリテーションの立場から施設(社会福祉施設)というものを考える場合,急性期の医療からリハビリテーション医療につながった流れが,社会的あるいは職業的リハビリテーションの側面をもつ総合的な訓練が行われるところ,という見方が強い.それはリハビリテーション学の構造が,そのように作られそのように説明されているからであろう.
しかし,いまあるわが国の施設体系がそのように形成されていると考えることは,いささか的がはずれている.わが国の施設数は,51年10月1日現在1)3万5,000にのぼり,そこに入所している人は203万人,職員数は40万人であると報告されている.これに対して病院の数は8,400弱,病床は118万となっているから,この数的比較をしただけでも,施設体系というものが如何に巨大な社会を形成しているかがわかる.もちろん施設の中には,入所ではなく利用するための施設もあり,医療機関には病院のほかに7万3,000という数に及ぶ診療所があることも念頭におくとしても,この数を比較して読者はどう思われるであろうか.
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