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特集 治療用設備・器具(よく使う治療器具,使わない器具)
成人分野における治療機器―理学療法分野・運動療法機器について
Equipments used in Therapeutic Exercise for Adult Patients
沖 廣剛
1
Hirotake OKI
1
1近森病院
1Chikamori Hospital.
pp.312-318
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103559
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Ⅰ.はじめに
理学療法は物理療法と運動療法,そしてADL訓練から成る.理学療法で使用される機器について検討すると,物理療法機器は,人体に応用される物理的刺激が多様であることを反映して,刺激発生装置が複雑で多岐にわたる.一方運動療法機器は,簡単で自分で製作出来るものから,トレッドミルのように,大掛りなモーターやコンピュータを組み込んだものまで,千差万別である.またADL訓練を環境に障害者が適応する訓練過程と考えるならば,用いられる装置は,治療機器というよりも生活環境の一部あるいは,環境に働きかけるための道具と考えられる.
今回は,複雑で高度な装置を必要とする物理療法と,特殊な運動療法機器は除外し,またADL訓練のための設備は機器の範疇に入らないため,いわゆる,従来よりの運動療法機器について述べることにする.
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