連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・46
医療分野でますます広がりを見せる携帯電子機器の利用
原田 奈穂子
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1ボストンカレッジ看護学研究科博士課程
pp.152-153
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102324
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●大切なのは,「使う」ことではなく「使いこなす」こと
皆さんはクラスノートをパソコンやタブレットで取っている学生をどう思われますか? ノートをきちんと取っていると考える方,実はチャットをしたりSNSを見たりしているのではと考える方,提出期限が2時間後のペーパーを書いているんじゃないのと考える方,それぞれではないでしょうか?
JEN11月号でWittmann-Priceは学部の4年生が臨床現場で携帯電子機器を使って医学情報にアクセスすることについて質的研究を行っています。もう5年も前になりますが,私がナースプラクティショナー(NP)の実習をしていたときは,実習前に役立つアプリケーションをインストラクターが学生に教えてくれました。いくつかのアプリケーションはディスカウントがあり,ぜひ活用するようにと指導されたのを覚えています。スマートフォンはまだ今のようには普及していませんでしたが,ブラックベリーは多くの学生がすでに持っていました。今はもう販売されていないパームなどの携帯情報端末(PDA)や,出始めたiPod touchを使っている学生も多くいました。そもそもNPコースの学生は看護師として臨床を継続しながら通学している人が多かったので,すでに携帯電子機器を使って仕事をしていました。院生と学部の学生は違うのでは,と思われるかもしれませんが,学部学生もやはりiPod touchを使っていました。
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