The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 20, Issue 2
(February 1986)
Japanese
English
特集 脳卒中の早期治療
脳卒中早期治療のプログラム―理学療法
Early Physical Therapy Program In Stroke Patients
深沢 弘
1
Hiroshi FUKAZAWA
1
1かしま病院
1Kashima Hospital.
pp.97-100
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103505
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はじめに
最近頭部CTの普及には目ざましいものがある.脳血管障害の確定診断にCTが導入されてから我々理学療法士(PT)の業務も,脳血管障害早期患者に関与する時期が早まって来たのは当然の成行きである.発症後のリスク管理が全体的に的確になっては来たものの,PT側としては,早期ゆえのPT実施上の新たな危険因子への気配りが必要になって来たのもまた当然のことである.
早期治療のPTプログラムの基本的なことは,今までにも多くの人によって語られている.今回はこの基本的なことを踏まえた上で,今まで経験して来た具体的なことを付け加えたものにしたい.
障害回復は一つの路線上にあり,連続性を備えているため,早期PTプログラムと言って断片的に取り出せるものではないが,今回は便宜的に発症直後より離床期頃までPTが関与する内容に限定したい.
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