特集 ホームプログラム
<随想>
脳卒中のホーム・プログラム
松村 秩
1
,
前田 守
2
1都養育院リハ部
2国立美幌療養所
pp.680
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101090
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<PTの立場から>
ホーム・プログラムを指導する際,特に気を配らねばならないことについて述べてみたい.患者の家族に教える場合,患者の世話を主とする者を確認し,その人に教えることが肝要である.たまたま息子,娘とかが勤め先を休んで一緒に来る場合があるが,やはり教える場合には配偶者とか主として世話をする嫁とかに教える必要がある.他動的に行なうROM訓練にしても上肢,下肢の全関節を一度に教えるべきではない.上肢でいえば,手指のMP関節,回内―回外運動が重要であるし,下肢では足関節あたりから教えるべきである.ホーム・プログラムは一度に教えてはならないし,また順序よく教えることが大事である.次回に来院したときには,初回に教えたことを必ず目の前でやってもらい,誤りは必らず正すことである.
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