The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 10, Issue 2
(February 1976)
Japanese
English
特集 整形外科的疾患から
ミルウォーキーブレースを用いた場合の理学療法
Physical therapy of scoliosis with milwaukee brace
深沢 弘
1
Hiroshi FUKAZAWA
1
1札幌肢体不自由児総合療育センター
pp.85-91
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101160
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Ⅰ.はじめに
周知の通り側弯症は側弯そのものが疾患というよりはある疾患の病的変化の二次的表現として存在することが多いので,それらの原疾患を有する患者においてまだ側弯が存在していなくても発症する危険性は十分に考えられる.PTも原疾患を有する患者に接する場合は常に姿勢の変化,身体外観の異常,腰背痛の存在,呼吸パターンの変化,疲労の度合などの情報を適確に得て側弯予防・進行防止に協力する姿勢を持たなければならない.
側弯症の治療も原疾患により種々異なるわけだが今回は原疾患についての言及は省き,側弯に対する一般的装具療法について述べることにする.
Milwaukee Brace(以下M-Bと略す)の製作は製作技術専門書,側弯症の病因,症状,呼吸器系,神経系への二次的影響に関しては,それぞれの専門書を参照していただきたい.
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