プログレス
筋ジストロフィー症研究の進歩
祖父江 逸郎
1
1国立療養所中部病院
pp.703
発行日 1985年10月15日
Published Date 1985/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103424
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筋ジストロフィー症研究の歴史は古く,1868年Duchenneにより今日いうDuchenne型ジストロフィー症が報告されてからすでに約120年が経過している.実は,これをさかのぼる16年前にすでに筋ジストロフィー症の臨床特徴や剖検所見が報告されている.
本症についての研究は,これまで様々な角度から実施され,膨大な研究成果があげられており,現在ではDuchenne型のほかに,腰帯型,顔面肩甲上腕型,若年性肩甲上腕型,遠位型,眼筋型,先天型,晩年型など,様々の臨床型が分類され,それぞれの特徴がまとめられている.これらの研究により,発症年齢,進行度合,臨床形態,経過などにそれぞれ特徴をもっていることが指摘されており,したがって実際の臨床に役立つような知見がまとめられている.
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