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講座
痴呆 6.老人の痴呆とボケのリハビリテーションおよび社会的対策
Dementia. 6. Rehabilitation and Social Programs in the Senile Dementia
三好 春樹
1,2
Haruki MIYOSHI
1,2
1特別養護老人ホーム清鈴園
2生活とリハビリ研究所
1Nursing Home Seireien.
pp.397-401
発行日 1985年6月15日
Published Date 1985/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103344
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Ⅰ.当り前のもの,としての“痴呆”老人
筆者の従事している分野は,特別養護老人ホームと在宅老人の「生活の再建」1)であり,直接「痴呆」を対象としたものではない.従ってここで展開する内容も,精神科で“痴呆”老人を対象に,その治療法を模索されているOTの立場とは,若干異なった「場」からのものであることを,最初にお断りしておきたいと思う.
我々の「場」,それは一言で言えば,「治療の場」に対して「生活の場」ということになるのだが,そこでは主に,脳血管障害を主とした障害老人を対象としている.そしてその対象者の中には当然ながら,多くのいわゆる“痴呆”老人が含まれていることになる.
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