とびら
障害の受容と地域リハビリテーション
望月 秀郎
1
1鹿教湯病院
pp.215
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102610
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最近,障害受容について考えさせられるケースに出逢った.
11月始め,患者T氏(女77歳,脳卒中右片麻痺)が再入院して来た.ADLは自立しており,家庭生活に問題はない.入院目的は,寒くなって来て家に居れば歩けなくなる,入院すれば暖かくて運動訓練をして貰えるから,とのことであった.家庭生活で困ることはなく,同居の娘夫婦は優しく明るいし,近所の人からも幸せだと言われ自分でもそう思っている.さらに,7月に転んで右患手を痛め,字が書けなくなったが左手で書字練習をし,手紙も書けると言い,入院してからは洗濯やベッド周辺の掃除は自分でやっている.
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