プラクティカル・メモ
男性頸損者の収尿器操作自助具―コンドーム切断用カッターの改良
土嶋 政宏
1
,
森永 憲子
1
,
増川 千晶
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
pp.210-211
発行日 1982年3月15日
Published Date 1982/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102607
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はじめに
脊髄損傷者において,尿路の管理は日々の生活を過ごす上に,褥創の予防とともに必要不可欠なものであり,プライベートな要素を含むだけに患者の自立に対する要求は非常に高い.しかし,四肢麻痺を有する頸髄損傷者では,収尿器の操作に困難も多く種々の自助具の改良開発を必要としている.そこで,今回は男性収尿器に使用頻度の高いコンドームの先端切断用カッターの改良を行った.これまでは,ハサミなどの握りによる切断器具の使用がほとんどで,C7レベルの機能を必要としており,これ以上の高位損傷者では他人の手を要している.
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