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研究と報告
脳血管障害におけるブルンストロームステージ別H波回復曲線の推移
Patterns of H-wave Recovery Curves in Cerebrovascular Accidents of Different Brunnstrom's Recovery Stages
濱出 茂治
1
,
奈良 勲
1
,
立野 勝彦
1
Shigeharu HAMADE
1
,
Isao NARA
1
,
Katsuhiko TACHINO
1
1金沢大学医療技術短期大学部
1School or Allied Medical Professions, Kanazawa University.
pp.189-193
発行日 1982年3月15日
Published Date 1982/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102595
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Ⅰ.はじめに
古くより脊髄内における単シナプス性反射経路で惹起されるHoffmann波(以下H波と略す)の解析は,種種の上位中枢神経疾患によって表出される上位ニューロンからの脊髄に対する影響を分折する方法として,広く臨床で用いられて来た.このH波による解析方法としていくつかの検査法がある.中でも末梢神経に2発刺激を与えて,回復曲線を作製する方法がよく知られている.過去,諸疾患におけるH波の変化を鑑別診断や予後の推定法としての報告が諸家1,2)によりなされてきたが,リハビリテーション医学の立場で脳血管障害(以下CVAと略)による片麻痺患者の痙性状態をH波の変化によって検索した報告は少ない.今回我々はCVA患者に対して,下肢のBrunnstrom's recovery stages別にH反射の変化を検索し,その結果,若干の知見を得たので報告する.
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