プラクティカル・メモ
股関節外転筋群の筋力測定装置
野々垣 嘉男
1
,
林 寛
1
,
野崎 正幸
1
,
谷田 武喜
1
,
平田 一宇
1
,
水谷 悦子
1
,
紀平 久喜
1
,
市村 博
1
,
近藤 泰二
1
1名古屋市立大学病院
pp.645-647
発行日 1979年9月15日
Published Date 1979/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101994
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
神経・筋肉疾患に対して筋力評価により,診断・治療効果・予後判定などに多くの情報が得られる.従来,筋力評価には主に徒手筋力テスト(Manual Muscle Test)により段階付け表示されてきた,徒手筋力テストは主観的で正確性,信頼性には問題が多い.筋力を客観的に測定することは非常に難しい,そこで準客観的な方法としてスプリング力量計(Spring dynamometer),テンショメーター(Cable tensiometer),ストレンゲージ法(Strain gage),Cybex machineによって筋力をより客観的に表示しようと努力が払われてきた.
理学療法において歩行障害を伴う疾患を取扱う機会が多々ある.その際に股関節外転筋々力を準客観的な数量での表示が望まれてきた,そこで我々はストレンゲージ法による等尺性収縮(isometric contraction)による筋力装置を考案したので報告する.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.