とびら
我が身を抓られて他人の痛さを知る
森下 孝夫
1
1兵庫県立のじぎく療育センター
pp.331
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102362
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私は近年,感覚器の病気をたて続けに2つ体験した.1つは中心性網膜炎で,当座左目と患側の右目とでは随分ものの見え方が違った.右目で見るとものの輪郭がぼやけて見えたり,明るさや色調が異なって見えた.一番驚いたのは,夜自動車の運転中に何気なく左目を閉じた時,それまで見えていた道路標識が一瞬見えなくなったことだ.左目で見ればそこに有るのに,右目で見れば無いのだから実に驚いた.
次は鼻の病気で,長びいた風邪は治ったのに,においがいつまでも戻ってこない.鼻茸ができてにおいを感受する部位を圧迫しているとのこと.
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