第17回日本病院学会臨時増刊号 専門集会報告の部
病院における帳票統制(司会報告)
石原 信吾
1
1虎の門病院
pp.69-70
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203204
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■5月24日(水)/16:40〜18:00P.M.
経営体は本来時間的空間的に広がりをもつものであるから,その広がりをつなぎ合わせる機能をもつ帳票すなわち帳簿と伝票は,その運営上絶対に欠くことのできないものである。すなわち,帳票には経営上必要な資料が記録され,経営体の時間的広がりに対して記憶を確保する。また,帳票は経営上必要な意思や情報を伝達する働きをもち,その空間的広がりをつなぎ合わせる上で重要な役目をはたす。
しかし,最近は,帳票の管理面での働きにより大きな関心が向けられるようになった。まず,帳票制度を推進することから手続の標準化が進められ,その結果業務の自動的制御が可能となる。また,帳票は管理のために必要な資料を獲得するための重要なソースとなる。そうした管理面での帳票の働きの有効性が,帳票に対する関心を一そう高めるようになったことは当然である。
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