プログレス
義肢・装具の標準規準化と研究開発態勢/精神薄弱療育の諸問題(6)―保護者
澤村 誠志
1
,
中村 健二
2
1兵庫県リハビリテーションセンター
2鉄道弘済会総合福祉センター弘済学園
pp.853
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102285
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義肢・装具の標準規格化に関する研究は,通産省より日本リハビリ医学会に委託され,切断,下肢装具の調査とともに,パーツの標準化がすすめられている.すでに,足部の規格案が作成され,義足膝部のくり返し試験が東京都補装具研究所,労災義肢センターなどで行われており,今後義手および装具についての標準化がすすめられよう.今後この分野における国際協力が重要で,標準化への国際委員会へ継続してわが国代表を送りこむための積極的な国レベルでの措置が必要であろう.
この規格化の動きと表裏の関係にあるのが義肢・装具の研究開発態勢の問題である.本来研究開発のあるべき姿は,リハビリ医学と工学との協力研究をベースとして,国家的レベルで計画され,まず障害者のニーズの分析把握から研究課目を調整し,これにより試作品が作製され,フィールドスタディによる評価後,多くの障害者に利用されるように生産されるべきである.
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