とびら
海外協力とリハビリテーション
土岩 美幸
1
1国立善通寺病院付属リハビリテーション学院
pp.735
発行日 1980年11月15日
Published Date 1980/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102257
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歳月の流れと共に臨床とは縁遠くなり,「作業療法士」とは名ばかりになりつつある私が,こういう場所に筆を執るのは何とも気恥ずかしい思いであるが,開発途上国への協力活動に作業療法士として参加した経験からその感想を述べてみたい.
青年海外協力隊といえば,すでに御存知の方も多かろう.自らの意志で参加した青年達が,自分の持つ技術を活かしながら開発途上国の住民と共に職場づくり,国づくりに協力しようという国際的ボランティア活動である.協力隊の目的は,中核的人材の育成を通して開発途上国の社会的,経済的発展と自立を援助するところにある.片や一国家,片や一個人と,対象こそ違え,そこには障害者の自立を目指すリハビリテーションの目的と相通じるものがあるような気がする.
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