特集 公衆衛生の新しい展開と団体活動
日本キリスト教海外医療協力会
中村 健一
1,2
Kenichi NAKAMURA
1,2
1防衛医科大学校公衆衛生学
2日本キリスト教海外医療協力会
pp.327-329
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207685
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■日本キリスト教海外医療協力会の特徴
社団法人日本キリスト教海外医療協力会(The Japan Overseas Christian Medical Cooperative Service,以下JOCSと略記)については,すでに本誌でも何回か紹介されているが1,2),その特徴として次のような点が挙げられよう.
1)海外医療協力を目的として設立された民間団体としては最も古い歴史を有すること(創立1960年,法人認可1962年).
2)その名が示すようにキリスト教主義の団体であり,役員,職員,派遣著はすべてキリスト者であること.
3)にもかかわらず,社団法人として現在8,000人に近い会員をはじめ,「使用済み切手運動」協力者など宗教の壁を越えた広い範囲の人々によって支えられ,政府や大企業からの補助は原則として受けていないこと.
4)創立当初から,医療従事者の派遣と研修生の招聘という「人の交流による相手国の自主的な保健医療水準向上への協力」の姿勢を貫いてきたこと.
5)開発途上国の中でもとくに恵まれない人々の健康・福祉の向上を図ることを主目的としていること.
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