Japanese
English
特集 老人
老人のリハビリテーション
Rehabilitation for the Aged
森 幹郎
1
Mikio MORI
1
1奈良女子大学
1School of the Home Economics Nara Women's University.
pp.450-454
発行日 1980年7月15日
Published Date 1980/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102182
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
老人リハビリテーションの歩みは,昭和36年にまでさかのぼることができよう.すなわち,昭和36年度から軽費老人ホームの整備費に対して国庫助成の途が開かれたが,これを受けて施行された社会局長通知「軽費老人ホーム設置運営要綱」(昭和36年4月4日)の中に,「処遇」の中身の一つとして,「利用者の生活を豊かな明るいものとするため,利用者の実態に応じて余暇の善用,後退機能の回復等を図り,健康の保持に努めること」と規定されたからである.リハビリテーションという用語を用いなかったことについては,後に述べるが,老人福祉行政に現われた老人リハビリテーションの最初のものということができよう.
それから約20年に近い歳月が流れたわけであるが,この間,終始老人リハビリテーションの歩みに深い関わりを持ち,また,関心を抱いてきたものとして,次に反省自戒の意味をもこめて,その歩みを紹介し,また,将来への展望,提言を少ししてみたい.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.