増大号第2特集 看護学生・教員エッセイ─入選エッセイの発表
学生部門
自分を客観視する力
野町 晴菜
1
1独立行政法人国立病院機構高知病院附属看護学校
pp.754-755
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200291
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私は,母が看護師であるという理由で看護学校への進学を決めた。入学時は,看護師とは何なのかさえ考えていなかった。しかし,学校生活や臨地実習におけるさまざまな人との出会いが私を変え,気づいた頃には看護に夢中になっていった。この3年間で私を大きく変えたのは一人の患者さんとの出会いと,その方から学んだ「自分を客観視する力」の気づきである。
私の課題は「感情を隠せない」ということであった。幼い頃から変わらない性格で,自ら変えようとしたこともなかった。そもそも,自分とはどういった人間なのか,それが周囲にどう影響するのかを考えたことがなかったように思う。しかし,基礎看護学実習IIでの経験でその考えは一変した。
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